何故こんなに厳しいの?先輩社員の容赦ない猛特訓!

研修2日目。ロールプレイング・略してロープレ、電話応対の模擬練習の研修が行われました。その前に発声練習をしました。「おはようございます」「○○会社でございます」と電話に出た時に明るく元気な印象を持たれるような対応が出来るようにと、先輩がカリキュラムを作ったのです。

誰にでも「声帯」はあります。そして「特徴」もあります。若くても老けた声の人、反対に年配者でも声の若い人、実にさまざまです。私の場合、電話では相手に対してどのように聞こえるのか、前代未聞でしたね。

私は子供の頃から幼馴染や周囲の人に、「大きな声」「通りやすい声」と言われ、とっても人の悪口は言えないな~と思ったものでした。(笑)特に笑うと「高笑い」なんて言われてました。それくらい大きな声で聞こえてたんです。

でもまだロープレの段階ですので、本番のつもりで研修を受けました。先輩が常に取引先やお客様の役をしていました。さあ、練習です。

中古の電話機を使って、私達研修生が電話を出る役をし、先輩がお客様になり、「あの~、○○について聞きたいのですが~」「これってなんのことですか~」などいきなり話し始めるケースで行われました。

するとどうしても私と同期は話ができず、言葉もどうだしたらいいのか切り出せず、沈黙状態に陥ってしまいました。そうすると先輩の厳しい声。「こら!黙っててどうするんですか?それではお客様を怒らせますよ!」「電話は決してマニュアル通りにはいかないってことを覚えておきなさい!」など。

1人ずつ交代で練習はしましたが、皆叱られてました。私も叱られました。昼休みには何だか急に帰りたくなってしまい、疲れもど~んと出ていました。

あれこれやっても先輩の容赦ない厳しい訓練。私は涙が出そうになり、すぐにでも家に帰りたい、もう耐えられない~限界!までいってしまいました。

それでも厳しい特訓は続きました。「違う!そうじゃない!さっきもそういったばかりでしょ!」と先輩の叱る声。何だか自分が自分じゃなくなり、すぐにでも逃げ出せたら逃げ出したい!そんな思いが私の頭の中をよぎりました。

でもロープレ研修はまだ初めて。まだまだ続きがあったのです。研修3日目には先輩は今度は取引先の役をして、「○○さんお願いします」と言い、私は「あ、○○さんは…!」と小声で対応すると、「声が震えてる!それに社内の人だからさん付けじゃないでしょ!」怖かったですね~!!

私だけでなく、同期もグッタリしてましたね。でも本当は先輩の方がもっとグッタリしていたのです。声を荒げて指導してたので、声がかれてしまったのです。いかに新人の私達4人を真剣に指導していてくれたのかが分かったのです。

社会人になって、教えられるより教える方が大変なんだってことをこの時初めて知りました。

まだそのことを知ってなかった私には何だか先輩が意地悪に思えてきて、憎んだことも有りました。でもそれは大きな間違いでした。

指導する立場だって、憎まれ口叩かれるのを覚悟でやっているのです。決してイジメてるわけではありません。そのことが分かった瞬間から、先輩に対しての見方が変わり始めました。

私達に1日でも早く電話業務の仕事を覚えて欲しい思いから、厳しく指導することに熱が入っていたということです。これがどんなに今後の私の社会人経験に財産になったことか。今でも感謝しています。